あらためて、耳鳴について考えてみる 〜 序 〜
2008年 06月 06日
そこで今回は、いままでどちらかというと敬遠してきた、耳鳴の話です。
なぜ今まで敬遠してきたかといいますと、一言で言えば耳鳴の診療自体が難しいからです。耳鳴というのは「外界からの正常の音刺激のないに耳の中あるいは頭蓋の中に音が感じられること」と定義されていますが、あくまでも症候名であり、原因となっている疾患は様々です。従って原因疾患の特定という難しさが一つあります。次に、耳鳴は他人にも聞こえる、他覚的耳鳴(たかくてきじめい)というのもあるのですが、こちらは少数派であって、そのほとんどが患者さん本人にしか聞こえない、自覚的耳鳴(じかくてきじめい)です。ということは、耳鳴の大きさや、音色などは本人にしかわからないということになります。これがまた、診療を難しくしている要因の一つということになります。さらには、例えば同じ大きさの耳鳴がしていても気にする度合いというのは、個人個人でも違いますし、同じ人でも、その時の気持ちの状態(例えば、イライラしているか、何かに集中しているかなど)の違いによっても変わってきます。それから、もう一つ耳鳴の診療を難しくしている要因として、正常、異常のボーダーラインのあいまいさ、ということもあります。といいますのは、聴力の正常な人でも、静かなところでは耳鳴のある人も実は多いので、すべての耳鳴が異常とか病気とは言えない側面もあるのです。
治療の面では、内服や局所療法、注射など色々な治療が行われてはいますが、全ての耳鳴に効く治療法というのはなく、いろいろの治療を試行錯誤せざるを得ないこともあります。治療効果についても、耳鳴は例えば血圧のように数値化することは難しいですから、どの治療がどれだけ効いたかということもなかなか比較しづらいのです。
今回は、耳鳴のお話しの最初として、なぜ、耳鳴の診療が難しいのかということのついて書きました。結局、ネガティブな話になってしまいましたが、まあ、問題点を洗い出すのも意味のあることですから、あえて耳鳴の診療がなぜ難しいのかということから書いてみました。
あまり長文になっても、読みづらいと思いますので、耳鳴というテーマについては何回かに分けて、書いていこうと思います。
耳鳴りの大きさの検査はめったにしませんが、確か85dBぐらい?だったようです。でも、耳鳴りの音以外にも耳の中で動悸がしているような圧力がありますし、いい方の耳も症状があります。数値にしても自分の判断で絶対的なものではないし、トータルでは数値化する事は難しいのでしょうね。それにしても、耳鳴りなどの耳の症状の本人が訴える辛さと症状の程度は様々ですね。慣れてしまう事がいいのでしょうけれど、めまいの治療でもそうですが、考え方の部分、気持ち、心を変える事がいかにむつかしいか・・・。薬をのんで、ハイ治りました、というのが当たり前のように頭にあるからかもしれませんね。
耳鳴を他覚的に評価する検査もあるにはあるのですが、手間がかかりすぎるため、なかなかルーチンで行えるものではないですね。
治療には薬のみでなく、耳鳴に対する不安感を取り除くために、よく患者さんの話を聞いたり、十分に耳鳴の起こっている仕組みを説明することが必要です。しかし、なかなかそれだけの時間が日常診療の中に作れないのが、一番の問題かと思います。
耳鳴りとは違いますが、息子は夜の飛行機音がうるさいと言います。
私にはそう感じなくても本人にすれば耳障りなのでしょうね。
他人が感じる度合いを知るのはとても難しいと思います。
話が違って申し訳ないのですが、週末山形に行こうかなと・・
さくらんぼ狩りができればいいのですが。早いかなぁ
ある特定の音がうるさく不快に感じるのは、「聴覚過敏」といい、子供にももちろんあると思います。ただ、あまり詳しく調べられることのない症状なので、何とも言えないのですが、成長とともに軽くなってはいくと思います。
さくらんぼ情報ですが、
http://agrin.jp/hp/cherry/index.html
さくらんぼナビというサイトがありました。
大体早いところでも、6月中旬からみたいですね。
勉強になりました。様子を見たいと思います。
さくらんぼ情報ありがとうございます。早速見てみます。
今朝のニュースでさくらんぼが盗難とありました。
毎年の事ながら酷い奴がいますね。

かなりお困りのようですね。
それはやはり通院可能な耳鼻科を是非受診して、原因となる疾患や
耳鳴りがどの程度生活の支障になっているかなどを判断して
もらって、適切な治療を受けるしかないと思います。