耳鼻科医のお絵かき〜内耳の仕組み・その2〜
2008年 12月 22日
さて、、今回からは自作のイラストを使いながら、内耳の構造について
お話ししていきたいと思います。
まず、内耳はどこにあるのかといいますと、中耳のさらに奥、
耳を構成するもののなかでも一番奥で、頭蓋骨の一部である
側頭骨の中にあります。

内耳のおおよその構造ですが、イラストのように
巻き貝のような形をした蝸牛(かぎゅう)、
たこ足のように複雑な形の三半規管(さんはんきかん)、
それらの中間にある耳石器(じせきき)とに分けられます。
そのうち蝸牛は”聞こえ”の働き、
三半規管は頭の回転する方向を知るための、いわば加速度センサーの役割。
耳石器は水平や垂直方向の加速度センサーとしての役割を担っています。
これら内耳を構成するいずれの構造も、管の中にまた管があるという
二重構造となっています。
そして外側の管には外リンパ液、内側の管には内リンパ液が入っています。
正常な内耳では外リンパ液と内リンパ液は互いに隔てられ、混じり合わない
ようになっています。
また、前回のイラストに書いたのですが、
外リンパを包む構造を骨迷路(こつめいろ)、内リンパを包む構造を
膜迷路(まくめいろ)といいます。
それにしても内耳の構造を”迷路”とはよく言ったもので、全く複雑な
形をしているものだと、改めて驚かされます。
耳鼻科医でも特に大学に残って研究している先生方においては、研究の
テーマというものがありますが、聴覚や平衡を専門としている人の割合は
多いです。耳鼻科の特に内耳に関する研究分野というのは、耳鼻科の大道で
あるということもあるのでしょうが、迷路に潜んだ解明しつくせない神秘性が
多くの研究者を魅了するのかも知れません。
今日の記事はここまでですが、次回も内耳の仕組みについて
もう少し掘り下げてお話ししたいと思います。
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お話ししていきたいと思います。
まず、内耳はどこにあるのかといいますと、中耳のさらに奥、
耳を構成するもののなかでも一番奥で、頭蓋骨の一部である
側頭骨の中にあります。

内耳のおおよその構造ですが、イラストのように
巻き貝のような形をした蝸牛(かぎゅう)、
たこ足のように複雑な形の三半規管(さんはんきかん)、
それらの中間にある耳石器(じせきき)とに分けられます。
そのうち蝸牛は”聞こえ”の働き、
三半規管は頭の回転する方向を知るための、いわば加速度センサーの役割。
耳石器は水平や垂直方向の加速度センサーとしての役割を担っています。
これら内耳を構成するいずれの構造も、管の中にまた管があるという
二重構造となっています。
そして外側の管には外リンパ液、内側の管には内リンパ液が入っています。
正常な内耳では外リンパ液と内リンパ液は互いに隔てられ、混じり合わない
ようになっています。
また、前回のイラストに書いたのですが、
外リンパを包む構造を骨迷路(こつめいろ)、内リンパを包む構造を
膜迷路(まくめいろ)といいます。
それにしても内耳の構造を”迷路”とはよく言ったもので、全く複雑な
形をしているものだと、改めて驚かされます。
耳鼻科医でも特に大学に残って研究している先生方においては、研究の
テーマというものがありますが、聴覚や平衡を専門としている人の割合は
多いです。耳鼻科の特に内耳に関する研究分野というのは、耳鼻科の大道で
あるということもあるのでしょうが、迷路に潜んだ解明しつくせない神秘性が
多くの研究者を魅了するのかも知れません。
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by jibikai
| 2008-12-22 18:08
| 耳のはなし
|
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