鼻茸・鼻ポリープ

今週は花粉症シーズンということもあり、鼻づまりを起こす疾患や状態についてお話しています。ここまで「鼻サイクル」、「下鼻甲介の腫れ」、「鼻中隔彎曲症」などについて説明してきました。

さて、今回は鼻茸(はなたけ)・鼻ポリープの話です。「茸」という漢字を見て、「えっ!鼻の中にキノコが生えるのか!?」とビックリする方もあるかも知れません。また「ポリープというと腫瘍なのか!?」と心配される方もあるかも知れません。今日はその辺の説明を・・
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実は鼻茸というのは鼻や副鼻腔の粘膜の一部が炎症を繰り返すことによって、腫れやむくみが戻らなくなり、房状に垂れ下がってしまったものです。

図の様に中鼻甲介と下鼻甲介の間から出てくるものが多いのですが、他にも色々な場所にできます。図では片側だけの例を示しましたが、両側の方がむしろ多いし、何個も鼻茸ができて鼻の中を充満してしまっているケースも結構あります。
鼻の中がポリープで満たされてしまうと、まず鼻呼吸はほとんど不可能となり、これが両側ともなりますとかなり辛いです。

鼻茸のできる原因は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)やアレルギー性鼻炎など、炎症の長引くものが多いです。

治療は元々の副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対して、鼻処置や内服、点鼻などを行いますが、それで良くならなければ手術的に鼻茸を切除したり、副鼻腔の内視鏡手術をした方が良い場合もあります。

鼻と副鼻腔の粘膜には、本来炎症によるダメージを自力で修復する力が備わっているのですが、それには鼻や副鼻腔がクリーンな空気にさらされる必要があります。 鼻茸が一旦出来てしまうと、それにより換気が悪くなって粘膜が機能不全を起こしてしまいます。こうなると自力での粘膜修復が困難になりますので、炎症が長引きさらに鼻茸は増大するという悪循環に陥ります。したがって悪循環を断ち切って本来の粘膜機能を取り戻しやすい環境を作るというのが治療の主眼となるのです。
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by jibikai | 2009-03-10 08:41 | 鼻のはなし | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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