あさひ町榊原耳鼻咽喉科 院長のブログ:耳のはなし
2018-01-03T16:41:41+09:00
jibikai
山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科 院長のブログ
Excite Blog
グラデーションメッシュで描いた耳小骨
http://jibika.exblog.jp/26412679/
2018-01-03T16:40:00+09:00
2018-01-03T16:41:41+09:00
2018-01-03T16:40:38+09:00
jibikai
耳のはなし
イラストレーターのグラデーションメッシュ法で、耳小骨のイラストを描いてみました。これが、今年の書き初めだったりします。
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イラスト急性中耳炎のときの鼓膜 〜グラデーションメッシュ法〜
http://jibika.exblog.jp/26244953/
2017-12-09T08:53:00+09:00
2017-12-09T08:53:04+09:00
2017-12-09T08:53:04+09:00
jibikai
耳のはなし
急性中耳炎の鼓膜の内視鏡画像を、グラデーションメッシュ法によりイラスト化してみました。急性中耳炎では鼓膜、外耳道が赤くなります。肉眼では、そのぐらいの情報しか得られないのですが、内視鏡で見るとどこがどのように腫れているのか、膿がどのぐらい溜まっているのか,溜まっている膿はどんな色をしているのかなどなど得られる情報が多いです。
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正常な鼓膜
http://jibika.exblog.jp/26242788/
2017-12-08T00:30:00+09:00
2017-12-08T00:44:02+09:00
2017-12-08T00:30:48+09:00
jibikai
耳のはなし
当ブログでは、患部の写真は原則的に載せない方針ですが、説得力のある記事を書くには画像があった方がいい場合もあります。そこで、イラストを自作することを試みています。かといって、元々絵心があるわけでもなく、一から描くのはまず無理です。ところが絵心がなくとも、リアルなイラストを書く方法があるのです。それがグラデーションメッシュ法。細かな構造まで説明できるぐらいの精度では、仕上がっていると思いますが、いかがでしょうか?
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YouTube動画紹介 Epley法
http://jibika.exblog.jp/25654906/
2017-03-29T21:00:00+09:00
2017-04-14T10:40:09+09:00
2017-03-29T21:00:50+09:00
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耳のはなし
後半規管型良性発作性頭位めまい症に対するEpley(エプリー)法を解説しているものです。
英語ですが、アニメーションを見ながらおおよそ理解可能かと思います。
4月12日追記:動画に日本語の字幕を付けました。
「歯車のマークから字幕に日本語を選択、字幕表示」で、日本語字幕が表示されます
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汎用デジタルカメラを利用した内視鏡システム─耳科診療への応用─
http://jibika.exblog.jp/24728178/
2016-10-18T14:06:00+09:00
2017-03-05T14:03:24+09:00
2016-10-18T14:04:58+09:00
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耳のはなし
汎用デジタルカメラを利用した内視鏡システム
─耳科診療への応用─
榊原 昭
あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院(山形市)
はじめに
耳科診療へのカメラ付きの内視鏡の導入は、外耳道や鼓膜の詳細な観察、画像の保存が可能になるなど、メリットが多い。しかし一方では、カメラや光源が高価であることと、機材の大きさ、ケーブルの取り回しの煩雑さなどが欠点となっている。
家庭用のビデオカメラやデジタルカメラを内視鏡に接続するアイディアは、以前にも存在した1)が、採用しているカメラはズームレンズとモニターが一体となっており、小型・軽量ではなかった。また、カメラの背面に固定されたモニターやファインダーを覗き込みながら内視鏡を操作する必要があったため、操作性と視認性において、やや難があった。
最近発売されたOLYMPUS AIR A01は、モニターや操作用のダイヤルなどを一切省いたレンズ交換式のデジタルカメラであり、撮影条件の設定や画像の確認などは、無線で接続されたiPadやiPad Pro, iPhoneなどで行うのが特徴である。これを内視鏡システムの中核とすることにより、より一層の低価格化、小型・軽量化が可能となり、しかも、モニターもより大きなものを、しかも任意の位置に設置出来るため、医療用カメラと遜色のない操作性、視認性が期待出来る。実際の外来診療において、鼓膜の観察と記録、処置に活用し、操作性や画質については、満足出来るものとの実感している。システムの概要、得られる画像は、以下に呈示する。なお、発表に際しては、時間の許す限り、デモも行いたいと考えている。
システムの概要
iPad Proとカメラは、無線で接続される。いずれの機材もバッテリー駆動で、電源ケーブルも必要としない。iPad Proはキャスター付きスタンドを用いて、自由に移動出来るようにしているが、多くの場合、患者の頭部を挟んだ向かい側が,最もモニターを見ながら内視鏡を操作しやすい位置である(図1)。
カメラと内視鏡はマウント変換アダプター、Cマウントアダプターを介して連結している。光源はLEDバッテリー光源を用い、ワイレスとしている(図2)。
価格は選択するiPadやiPad Proによって異なるが、光源と硬性鏡を除いて、合計237,004円〜となる。
図1
図2
初期設定
iPad Proに、無料の専用アプリをダウンロードし起動すると、カメラとiPad Proとのペアリングを行う手順が示されるので、その通りに設定を行う。この操作は初回のみ必要である。
起動
カメラの電源を入れ、iPad Proのアプリも起動する。最短で30秒程度で撮影可能となるが、その時間を利用して、硬性鏡の曇り止めなどを行っている。
撮影条件の設定
通常のカメラ同様、画質、画素数、ホワイトバランス、シャッタースピード、ISO、アスペクト比などを設定できる。この操作はiPad Pro側で行う。露出:プログラムオート、露出補正:+0.3、ISO: 1250、ホワイトバランス:蛍光灯
としている。
内視鏡のイメージサークルが、ほぼモニター全体に表示されるようデジタールズーム×2、あるいは×3で調整している。これらの設定はiPad Proに記憶されるので、毎回やり直す必要はない。
記録は、静止画と動画、いずれも選択可能である。多くの場合、静止画としているが、処置の過程を記録する際には動画を録画している。なお、画像はiPad Proに保存するか、本体に挿入したmicro SD cardに保存するかを選択出来るが、micro SD cardに保存した方が確実である。
撮影
1)右耳を見る場合には、患者の左側にiPad Proを移動する。2)左手で耳介を後上方に牽引しながら、右手はカメラを持って内視鏡の先端を外耳道へ挿入する。
3)iPad Proにリアルタイムに耳内が表示されるので、観察と同時に必要に応じ、患者に説明する。
4)画像を残したい位置で、シャッターボタンを押す。
5)iPad Proを患者の右側(図1の位置)に移動して、左耳の観察と撮影を行う。
画像ファイリング
カルテ机にiMacを置いて、プリインストールしてある写真管理ソフト、iPhotoでファイリングを行っている。
撮影後、内視鏡と光源を外したOlympus Air A01を、iMacにUSBで接続し、画像の取り込みを行う。取り込み後、タイトルを患者IDに換え、病名などをタグ付けして管理している。
正常鼓膜
正常鼓膜では、ツチ骨、キヌタ骨、耳管鼓室口などが確認可能である(図3)。
運用状況
Olympus Air A01を外来診療に使用して、約18ヶ月経過したが、使用頻度は、一日平均5例程度である。
症例の内訳としては、耳垢栓塞、サーファーズイヤー、外耳道異物、水疱性鼓膜炎、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、鼓室硬化症、癒着性中耳炎、高位頸静脈球、コレステリン肉芽腫などである。
期間中、カメラの軽微な故障が、一度のみ発生した。保証期間内であったため、修理は無償であったが、宅配便でやりとりする期間も含めて、10日間ほどかかった。
特に有用と思われたケース
左手で内視鏡とカメラを把持して、右手で鉗子、吸引管、鼓膜切開刀などを操作することで、処置や鼓膜切開、チュービングも可能である。片手操作にはなるが、死角がないのは顕微鏡に対するアドバンテージとなる。また、ケーブルがないので、手術用のカメラよりも操作性が良い。
以下のケースでは、特に有用であった。
○ サーファーズイヤーや、外耳道の彎曲した例や小児の、耳垢除去。
○ 外耳道異物除去術。
○ 鼓膜切開、チュービング、鼓膜穿孔閉鎖術(特に外耳道の狭い例、
湾曲した例で有効)
○ 弛緩部陥凹内の清掃、open mastoidの清掃。
図3:正常な鼓膜
まとめ
汎用のデジタルカメラ、Olympus Air A01を応用した内視鏡システムは、小型軽量、ケーブルも必要がなく、モニターも自由に移動出来るため、耳内の観察と記録のみならず、内視鏡下の処置も無理のない姿勢で行うことが可能であった。
また、顕微鏡では死角になるような、狭小あるいは彎曲の強い外耳道の深部、弛緩部陥凹やopen mastoid内の処置にも有用であった。
リアルタイムにはiPad Proで、記録された画像はiMacで確認しているが、静止画、動画とも高品位であった。
文献
1)角田晃一:内視鏡記録への家庭用光学機器の応用. JOHNS 26 (1) :15 -18. 2010
以上、ポスターを再構成いたしました。病的鼓膜の写真につきましては割愛しております。
なお、カメラシステムとカメラシステムの連結は、ユニバーサルジョイントとなっていますので、軟性鏡や、他科の内視鏡への応用も可能と思われます。
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耳鳴の原因と治療
http://jibika.exblog.jp/22283941/
2014-08-12T15:45:00+09:00
2014-08-12T15:45:26+09:00
2014-08-12T15:45:26+09:00
jibikai
耳のはなし
耳鳴の分類耳鳴はタイプ、発生部位、原因となった疾患などにより、色々に分類されます。
自覚的耳鳴と他覚的耳鳴自分にしか聞こえない耳鳴が自覚的耳鳴で、他人にも聞くことの出来る耳鳴が他覚的耳鳴です。他覚的耳鳴は稀で、ほとんどが、自覚的耳鳴です。そのため、耳鳴のつらさがなかなか他人に伝わりにくいことが多いといえます。発生部位による分類中耳性、内耳性(もしくは蝸牛性)、中枢性等に分けられますが、一番多いのは内耳性と考えられます。原因となる疾患中耳疾患急性・滲出性・慢性などの各種中耳炎、耳硬化症、耳小骨離断、耳管機能不全など。内耳(蝸牛)疾患突発性難聴、メニエール病、低音障害型感音難聴、老人性難聴、急性音響外傷、騒音性難聴など。脳(中枢神経)の疾患聴神経腫瘍、神経の変性疾患や血管疾患、心因性難聴、鬱病などの精神病など。脳や聴器以外の疾患高血圧、動脈硬化、頭蓋内や頸部の血管の走行異常、耳の周囲の筋肉の痙攣など。耳鳴のおこる仕組み耳鳴の起こる仕組みを理解するため、耳から脳へ、音の信号がどのように伝わっていくかを考えてみましょう。
1: まず、音というのは空気の振動なのですが、その振動が外耳道を通り、鼓膜にぶつかります。2: 鼓膜が振動して、3つある耳小骨に順繰り振動が伝わっていきます。
(ここまでが伝音系といい、主に中耳の働きです。)3: 耳小骨の振動を受けて、内耳では音の振動のエネルギーを、電気的エネルギーである神経の活動電位に変換します。4: 内耳で起こった活動電位は、蝸牛神経を通って、脳幹という脳の基本的な仕事をする場所へと入ります。脳幹では、音の周波数を解析したりしていると考えられています。5: さらに音による神経の活動電位は、大脳皮質へと伝えられていきます。大脳では、より高次な音の分析、例えば言葉の理解や、安全な音なのか危険な音なのかなどの判断が行われます。以上が、聴覚伝導路といわれる、音の信号が耳から脳に入り、理解や判断されるまでの仕組みです。耳鳴の大部分を占める自覚的耳鳴は、通常は音があるところで起こるべき活動電位が、音のないところでも起こってしまい、耳鳴として大脳で認識されて生じます。聴覚伝導路のどこで耳鳴の元となる活動電位の発生源は、内耳や蝸牛神経が多いと思われます。
また、普段は周りの生活雑音などにかき消されて自覚していない耳鳴が、難聴によって周囲の音が聞こえなくなる分、顕著化してくるようなものもあると考えられています。耳鳴は、聴覚伝導路いずれかで発生するのですが、これを認識するのは大脳の役割です。特に大脳辺縁系という部分の働きが最近注目されています。大脳辺縁系というのは、いわゆる旧い脳といわれる部分で、緻密な思考というよりは、心地良いか不快であるかの判断といった風な、原始的な感覚を司っている部分で、自律神経と連携して働いています。自律神経は内臓の働きをコントロールしていますから、音が不快だと感じた場合に、自律神経の命令で心臓がドキドキしたり、胃腸の具合が悪くなったりすることも起こりえるのです。同じことは、耳鳴でも起こると考えられます。最初に内耳で発生した耳鳴を大脳辺縁系が不快な音として認識した場合、自律神経が刺激されて、内臓の調子が悪くなり吐き気がしたり、脈が変動したりすることもあるのです。そして、この経験が再び大脳にフィードバックされ、耳鳴があるために非常に不快な経験をしたのだと思い込みます。そうすると、大脳は耳鳴りは危険なシグナルと認識するようになり、耳鳴りをより一層注意して聞くように習慣づけられます。そうすると、さらに耳鳴に敏感に反応してしまうようになるという悪循環に陥るのです。一度悪循環に陥ってしまうと、いつもは聞き流せるような耳鳴も、気になって過剰に反応してしまうようになる、というのが耳鳴が頑固になってしまうメカニズムです。耳鳴の治療 耳鳴の治療としては、急性期と慢性期とに分かれます。急性期、すなわち耳鳴が起こって間もない時期には、それと同時に急性の内耳障害が起こっていることが多いと思われます。具体的な病名としては、突発性難聴、低音障害型感音難聴、メニエール病、音響外傷などということになりますが、これらの疾患では、原因となっている疾患の治療をまずは行います。一方、慢性の耳鳴や、いつからかはっきりしないもの、難聴も伴わない耳鳴の場合は、元々は内耳で起こった耳鳴が、脳における悪循環で、持続・増強していることが考えられますから、この悪循環を断ち切ることが大切です。そのためには、「耳鳴の起こっている原因を理知的に理解し、過度の心配を抱かないようにすること」、「耳鳴りに意識を傾けないように習慣化する」ことが有効です。いわば大脳で大きくしてしまった耳鳴りを、大脳の働きで小さくしてしまおうという治療法で、これが当院で行っているTRTです。TRT とは?TRTとはtinnitus retraining therapyの略です。直訳すれば、”耳鳴再訓練療法”ということになりましょか。再訓練というのは、耳鳴を過度に警戒して、耳鳴に集中してしまう癖を捨て去って、耳鳴を聞き流せるようにするように習慣づける、という意味です。
TRTの実際顕微鏡や内視鏡を使った耳の診察、聴力検査、必要に応じて耳管機能検査やティンパノメトリィ、CTなどを行い、耳鳴の原因を診断します。その上で、耳鳴の起こっているメカニズムを説明します。耳鳴の正体を明らかにすることにより、過度の不安を抱かないようにして頂くのが狙いです。さらには、音響療法を併用します。具体的には静かな環境を避けてもらうため、1日のうち数時間程度、音を流しておく治療です。音源としては、軽症の場合は、わざとチューニングをずらしたFMラジオの雑音、波の音のCD、難聴のある人であれば、補聴器を付けて環境音が聞こえる状態を作ることなどです。耳鳴に対する苦痛度が高い場合は、サウンドジェネレイターという補聴器と同じ形をした、雑音を流すための専用の機械が必要となります。ただしサウンドジェネレイターを購入するまでもない、という方にはiPhoneやiPad、Androidで使えるアプリもありますので、これらのユーザの方にはお勧めです。いずれにしても、音量は耳鳴が完全に消える程大きくなく、半分ぐらいになる程度が適当です。他の音により、やや圧縮された耳鳴を聞くことにより、大脳が耳鳴のある状態に慣れることを促すのが音響療法です。TRTは、病状についての説明と理解、そして音響療法の二つの柱から成る治療なのです。================================================ブログランキングに参加しています!宜しければご協力を!(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)================================================
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『眠りの森』
http://jibika.exblog.jp/21565791/
2014-01-13T17:26:43+09:00
2014-01-13T17:26:32+09:00
2014-01-13T17:26:32+09:00
jibikai
耳のはなし
詳細はネタバレになるので書きませんが、あるバレリーナが交通事故をきっかけに、その後徐々に聞こえが悪くなって、やがては全然聞こえなくなってしまうというエピソードがありました。ドラマでは病名までは語られていませんでしたので、はて、そんな病気あるかなとか、実際にある病気であれば、なんだろうと耳鼻科医的には気になりました。
ちょっと考えましたが、最も考えられるは「前庭水管拡大症」という耳の病気かなと思い当たりました。
この病気は、内耳と頭蓋内の内リンパ嚢という袋とをつないでいる前庭水管という管が、広がり過ぎている、内耳奇形の一種です。子供の頃から難聴のある人もいますが、元々は難聴がなくても頭部外傷をきっかけに聴力が低下していき、やがては全く聞こえなくなってしまうこともあります。これは、頭の外傷によって脳圧の急激な上昇が起きて、コルチ器を壊してしまうのが原因と考えられています。
実際の診断は、CTやMRIで可能です。
TVドラマの中には医療そのものを扱ったものも多いですし、今回の『眠りの森』のように、ある特定の病気がストーリーに深く関わってくるものもありますよね。実のところ、病気や医療をテーマにしたものは好きではないのですが、今回のドラマは純粋に楽しめましたし、耳の症状についても興味深く観ることができました。
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コーンビームCTでみる中耳と内耳の構造
http://jibika.exblog.jp/21292770/
2013-11-07T19:05:31+09:00
2013-11-07T19:05:10+09:00
2013-11-07T19:05:10+09:00
jibikai
耳のはなし
さらに3Dの画像を少しずつスライスを変えたり、見る方向を変えたりすることにより、より分かり易くなります。その辺のところは静止画では説明しきれないので、動画を作成してYouTubeにアップしました。是非、ご覧下さい!
【関連記事】
コーンビームCT導入!
当院のCTではこんな画像が撮れます
コーンビームCT〜撮影から読影まで〜
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耳管開放症と低音障害型感音難聴の合併例
http://jibika.exblog.jp/21060400/
2013-09-13T08:49:02+09:00
2013-09-13T08:49:05+09:00
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jibikai
耳のはなし
あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院で耳管開放症の治療を受けた方 62名のうち純粋に低音部のみの感音難聴のあった方が11%。左右対称性に高音部も障害されている方を含めますと24%の方に低音部の感音難聴を認めました。
当医院の例だけではなくて、耳管開放症について書かれた他の論文や学会の抄録などを見てみましても、耳管開放症で低音障害型感音難聴を伴うことは、さほど稀ではないようです。
これをどう考えるかですが、論文では実際に耳管開放症によって起きている中耳腔の圧変動が何らかの内耳障害を引き起こしている可能性を考えているものもありますし、実際は内耳障害はないにも関わらず、呼吸の音がダイレクトに中耳に伝わってくるために正確に聴力検査ができず、実際の聴力よりも悪く出てしまうのではないかという意見もあるようです。
当医院の例を細かく見てみますと、検査時に呼吸音聴取の症状はなかったにも関わらず、低音障害型感音難聴を呈した例も多く、また、一部の症例は内リンパ水腫の治療薬であるメニレットゼリーで聴力が改善していることから、耳管開放症に内耳障害、特に内リンパ水腫の合併はあり得るのではないかと考えているのです。
ネット検索しますと、耳閉感を主症状に耳鼻科で診てもらったところ、急性低音障害型感音難聴と診断されたが実は耳管開放症だったとか、逆に耳管開放症と診断されたが急性低音障害型感音難聴だったというかたの体験談をたまに見かけるのですが、実はこの2つの疾患は合併することも結構多いのではないかと思っているのです。
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耳管開放症と急性低音障害型感音難聴ー症状についてー
http://jibika.exblog.jp/21031995/
2013-09-06T18:26:00+09:00
2013-09-06T18:26:47+09:00
2013-09-06T18:25:41+09:00
jibikai
耳のはなし
前回同様、耳管開放症62例と急性低音障害型感音難聴225例を対象としまして、症状のあった割合を見てみました。
両疾患に共通して耳閉感が最も多く、6割を超えます。その他、難聴、耳鳴、めまいは似たような割合でみられます。細かく話を聞くと同じ耳鳴でも、耳管開放症では拍動性のものが多かったりと違いもあるのですが、そこまで細かく分類しなければほぼ同等の割合となります。めまいですけれども、本来めまいのないものが急性低音障害型感音難聴なのですが、立っていられないほど大きなめまいがあるもの以外は急性低音障害型感音難聴に含めることが多いので、今回もそれに従いました。
耳管開放症でめまいとは意外な感じがする方もあるかも知れませんが、実際統計をとってみると21%の方がめまいを訴えていました。自律神経失調によるめまいや、一部は内耳性のめまいもあり得るのではないかと考えています。
自声強聴(自分の声が大きく聞こえる、響くなどの症状)、呼吸音聴取(自分の呼吸の音が聞こえる)、耳痛の3症状は耳管開放症では見られるケースがあるのに対し、急性低音障害型感音難聴ではほとんど見られず、これらの症状があれば、耳管開放症の可能性が高いと考えられます。
また、耳管開放症では耳閉感、自声強聴、呼吸音聴取の症状は立っている時に起こりやすく、深くお辞儀をするように頭を下げたり、横になったりすると軽くなったり、消失したりすることが多いのです。
耳管開放症で典型的な例では、鼓膜が呼吸に伴って膨らんだり凹んだりしますから診断は容易なのですが、そうでない例では鼓膜は正常です。その場合は特に問診が重要になってくることを、あらためて確認した次第です。
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耳管開放症と急性低音障害性感音難聴-男女差と好発年齢について-
http://jibika.exblog.jp/21023051/
2013-09-04T18:42:00+09:00
2013-09-04T21:23:25+09:00
2013-09-04T18:42:16+09:00
jibikai
耳のはなし
当院を受診した、耳管開放症62例と、急性低音障害性感音難聴225例で男女差をみてみましたが、耳管開放症は女性70%に対して男性が30%、急性低音障害性感音難聴は女性69%に対して男性31%。ほとんど一致しました。ここまで一致しているのは偶然もあるのでしょうが、どちらの疾患も女性に多いといってまず間違いないでしょう。理由ははっきりしていませんが、女性の方が自律神経がバランスを崩しやすいとか、その様なことが影響しているのでしょうか。
さらに年齢別の分布を見てみますと、耳管開放症は女性は10代から40代までほぼ同じ程度に多く、50代以降は少なくなります。男性は10代から30代までと、50代の方が多かったです。
急性低音障害性感音難聴は、男女とも30代にピークを持つ山型のカーブを描きます。急性低音障害性感音難聴は別名ストレス難聴ともいうぐらいですので、特に働き盛りだったり、ストレスの多そうな年代に集中するのかも知れません。また、急性低音障害性感音難聴は診断基準として、高音域の難聴のないことが条件となっており、高齢者が少ない結果となっている可能性もあるかと思います。
耳管開放症と急性低音障害性感音難聴の話、もう少し続きます。興味のある方はしばらくおつきあいください。
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耳管開放症の原因
http://jibika.exblog.jp/21017956/
2013-09-03T18:45:00+09:00
2013-09-03T18:46:57+09:00
2013-09-03T18:45:32+09:00
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耳のはなし
中耳炎に続発した例は3例の航空性中耳炎(飛行機に乗った際の気圧の変化で起きます。)と、急性中耳炎が1例でした。急性中耳炎後は多くが耳管閉塞から滲出性中耳炎となるのですが、時に耳管開放症になることもあるようです。
その他にはアレルギー性鼻炎や気管支喘息などの気道の慢性炎症、起立性低血圧や膠原病などの全身疾患も原因となっていると思われる例がありました。
今週から来週は耳管開放症についていろいろとお話ししていきます。
次回は、男女差についてお話しする予定。
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耳管開放症と急性低音障害型感音難聴
http://jibika.exblog.jp/21012814/
2013-09-02T16:34:00+09:00
2013-09-02T17:39:08+09:00
2013-09-02T16:34:35+09:00
jibikai
耳のはなし
一般的にいわれている、耳管開放症と急性低音障害型感音難聴の臨床像を、表にまとめてみました。
片や耳管機能不全、片や内耳障害が原因であり深い関連はないようにも思えるのですが、女性に多いことや耳閉感を訴えることが多いという特徴は共通しています。
ただし、耳管開放症では誘因として、やせていることや、急な体重減少などがあること。
症状では耳閉感の他に自声強聴(自分の声が大きく響く)、自分の呼吸の音が聞こえるなどの症状を併発していることもあり、しかも、深くお辞儀をするように頭を下げたり、横になることで軽快するという特徴はあります。もちろん例外もあるのですが、これらの症状があれば耳管開放症の可能性が高くなります。
聴力検査は耳管開放症では正常のことが多いのですが、中には低音部の感音難聴のある場合があり、聴力像からだけでは急性低音障害型感音難聴と区別がつかないこともあります。
しかも両疾患とも症状が変動することもありますので、受診時の状態によっても診断が異なってしまう可能性もあるのです。
これまで別個に論じられてきた耳管開放症と急性低音障害型感音難聴ですが、並べて比較することによって何か見えてくるかも知れないと思いながら現在研究中で、少し分かったこともあります。
これから何回かに分けて、耳管開放症と急性低音障害型感音難聴の話をしていきたいと思います。
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脱水にご注意!
http://jibika.exblog.jp/20941746/
2013-08-17T08:22:00+09:00
2013-09-02T17:18:34+09:00
2013-08-17T08:22:20+09:00
jibikai
耳のはなし
いずれの疾患も30台前後の女性に多い理由は不明ですが、脱水が影響している可能性は、急性低音障害型感音難聴では内リンパ水腫の形成に脱水が関係しているらしいこと、耳管開放症では耳管周囲の組織のボリュームが脱水により少なくなる、つまりは張りを失うことにより症状が強く出やすいというメカニズムが考えられます。
もちろん耳を守るのみならず、熱中症予防のためにも、猛暑の続くこの時期は特に、早め早めの水分補給を心がけていきましょう。
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耳に何か入ってしまいました!
http://jibika.exblog.jp/20863921/
2013-07-29T20:29:00+09:00
2013-07-29T21:05:36+09:00
2013-07-29T20:30:13+09:00
jibikai
耳のはなし
外耳道とは、外耳孔すなわち耳の穴から鼓膜に至るまでのトンネル状の構造で、緩いS字状のカーブを描きます。外耳道は鼓膜で行き止まりになっていますので、何かしらの異物が入ったとしてもそれ以上奥へは行かず、幸い重い合併症を引き起こすことはないのですが、耳の閉塞感や異物感、痛みなど様々な症状を起こします。
当院(あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院)は山形県山形市の耳鼻科診療所です。開業して15年が経過して、受診された患者さんの数は約20,000名。平均的な耳鼻咽喉科クリニックといえるかと思います。その間、外耳道異物で初診された患者さんは、データベースで検索したところ、ちょうど100例あり、全患者数の約0.5%という割合です。今回は外耳道異物の傾向を探るため、100例の患者さんの性別、年齢別分布について、カルテが残っていた51例の患者さんについては異物の種類、症状についても検討してみました。
男女比ですが、男性69%、女性31%と、男性に多い傾向にありました。
性別年齢別分布を見ますと、小児と高齢者では性差があまり大きくなく、10代から50代で特に男性に多いことが分かります。
症状ですが、異物が入ったという自覚があった方の割合は25%強と意外と低く、最も多いのが耳閉感や異物感といった耳の中の感覚の異常でした。その他には耳内の音、耳痛、難聴などがありました。耳閉感というのは「耳がつまった感じ」なのですが、同様の感覚を「耳に水が入った感じ」、「トンネルに入った様な感じ」、「高い山から降りてきた様な感じ」、「耳が圧迫された様な感じ」という方もあります。また耳閉感は滲出性中耳炎や耳管開放症、急性低音障害型感音難聴などでも高頻度に見られる症状ですので、どの原因による耳閉感なのか鑑別することが重要となります。
入っていた異物を分類しますと、毛髪が31%、次いで水滴が20%ですから、これらが半数以上を占めます。以下、昆虫、消しゴム、ビーズ、砂、綿(これは綿球や綿棒の先端などです)が、ほぼ同数見られました。その他には植物の種子、米粒やベビースターラーメンなどの食品も少数ありました。グラフには示しませんでしたが、年齢層によって入っている異物には傾向がありまして、小児では消しゴムやビーズなど、成人では毛髪と水滴や砂などが多く見られました。
また毛髪と砂や種子などは、いずれも男性に多く、そのため外耳道異物が男性に多く見られる原因となっていると思われました。毛髪が男性の外耳道異物の原因となり易いは、おそらく女性よりも短く切っている人が多いためと考えられます。砂や種子が多い理由としては、ライフスタイルとして、アウトドアで活動する機会が女性よりも多いためではないかと思われます。
最後に異物をいかに摘出するかについて、模型を使って説明したいと思います。
通常、鉗子でつまんで引っ張り出すことを先ずは考えますが、このように球状の異物の場合には上手くつまめないことが多く、下手をするとさらに奥に押し込むことになります。
その場合は、耳用小鉤という道具を使います。文字通り先端が鉤状になっているもので、これを異物と外耳道の隙間を通して異物の向こう側に引っかける様にして引きずり出します。耳様小鉤を差し込むスペースもない場合は、綿棒の柄の部分にアロンアルファゼリーを付けて異物に接着して引っ張り出すという、裏技もあります。
これからの時期、運悪く昆虫が耳に飛び込んでくることがあります。気をつけていただきたいのは、昆虫が耳に入った場合の対処です。それは暴れて外耳道や鼓膜を傷つける可能性があるためなのですが、俗に言われている懐中電灯などで照らすと光に誘われて出てくるというのは、真っ赤な嘘ですのでご注意を。昆虫が生きていて耳の中で暴れている場合にまず行うべきことは、サラダ油やオリーブオイルなどの食用油を耳に注ぐことです。これにより昆虫は窒息死します。先日女性の方がこの処置をしてから受診しましたが、見事に虫は死んでおり、外耳炎も起こすことなく事なきを得ました。冷静な対処だったと感心いたしました。
今回は外耳道異物について、当院のデータをご紹介するとともに、イメージをつかんでいただきたく、模型を使って説明してみました。何かしらのご参考になれば嬉しく思います。
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